宇宙の覗き窓から150億光年彼方の囁きを聴

 

”天に星、地に花、人に愛”、誰が言ったか忘れました。艦隊は銀河の原とか宇宙の覗き窓とも言われるかみのけ座(神話では数奇な運命をたどるキュレネの女王ベレニケ)そして銀河の密集地乙女座(神話では正義の女神アストレイア)付近から不思議な天体クエーサーまでの深宇宙を覗いてみましょう。
我が地球、豊かなる生命を育む地球、我が銀河、億あるこのような銀河で私たちの地球は奇跡の星でしょうか?奇跡と言うにはあまりにも広過ぎます、きっとまだあります生命溢れれる第二、第三の地球が・・・・・・・・・・・・・・・。

紀元前3世紀エジプトのマケドニア王朝プトレマイオス三世王はキュレネの女王ベレニケ二世を妻に迎え、キュレネ、シリア、小アジアを攻略、黄金時代を築いた。
この王がシリアとの戦いに遠征する時、ベレニケは
美の女神アフロディテーに約束しました。「王が戦争に勝てたら、私の髪の毛を捧げます」と、王妃の髪の美しさは外国まで知れ渡っていました。王は戦争に勝ちベレニケは女神に約束どうり、髪の毛をアフロディテーの神殿に捧げました。帰国した王は、驚きと失望を隠しきれなかったが、翌朝神殿からこの髪の毛が消えていました、王は天文学者のコノンを呼び問いただすと、コノンはその頃現れた新しい星の群れを指し「神が王妃の心の優しさと、髪の美しさを愛でて、天に上げられました」と答えたと言い、王も王妃もおおいに満足したことは、疑う余地はありません。これがかみのけ座の伝説です。
しかしベレニケは、数奇な運命をたどっています。ベレニケはキュレネの王マガスの娘ですがプトレマイオス三世と婚約していた頃、父王のマガスが亡くなり、母親がマケドニア王子デメトリウスと結婚させようとしたため、これを嫌い母親とデメトリウスを暗殺させ、紀元前247年プトレマイオス三世王と結婚します。ベレニケは夫プトレマイオス三世王の死後、長男プトレマイオス四世と共に王位に付くが紀元前221年息子に殺され非業の最期をとげました。

”天に星”太陽が46億年前に誕生したとして、その前の100億年で、太陽の8倍以上の星が超新星爆発を起こし、衝撃波が星間分子雲を刺激収縮し新しい星を誕生させる、その星が核融合反応で重元素を製造し、また爆発し宇宙空間に重元素をばら撒く、星の輪廻転生だ、この輪廻を数回繰り返したろう、奇跡的にもやっと生命に必要な重元素を集めて太陽系の元となった微惑星が無数に形成されていった、それから46億年もの間、想像を絶するような、衝突・合体を幾度もくり返し今の太陽系が出来た、”地に花”今の豊かな地球に生命が育まれ、生命が進化してきましたが、その間10回余りも生命の絶滅を繰り返して”人に愛”が育まれたのは、大宇宙を1年としても1分にも満たない、宇宙の進化の過程の一瞬の出来事です、宇宙でたったひとつの奇跡かも知れません・・・・・・・・・・・・・もっと大切に”人に愛”を・・・・・・・・・・・・・・・・・。

日本人もアメリカ人もヨーロッパ人もアフリカ人も虫もカエルも野に咲く花も、この地球上の生命あるもの全ての、生命の源は幾世代か前の星屑だったのです、そしてあなた自身も星から生まれた星の子で、実は私と兄弟なのです、そんな兄弟が何故争うのでしょう、何故もっと愛せないのでしょう。

天の川銀河は、アンドロメダ銀河、大小マゼラン雲、ろ座銀河、おおぐま座銀河、など30個程で500万光年の広がりで局所銀河群を構成し、いくつかの銀河群で直径1000万光年もの銀河団をつくります、中心までの距離5000万光年彼方に巨大銀河団おとめ座銀河団(約1000個の銀河)があります、天の川銀河はこのおとめ座銀河団と重力的に結合された局所超銀河団と呼ばれる全体系を構成しています。銀河団にはかみのけ座銀河団、ペルセウス座銀河団、うみへび座銀河団、ケンタウルス座銀河団等が知られています。
そして、超銀河団があたかも泡のように連なった「宇宙の泡構造」と呼ばれる集団を形成しています、更に銀河の連なった巨大壁「グレートウォール」が4億光年もの間隔で何個も深宇宙の行く手に立ち塞がっている、巨大な宇宙構造は徐々に見えてきた。はたしてこの艦隊は、宇宙の果てを観ることができるのだろうか?。
「ワイド・フィールド・サーベイ」「ペンシル・ビーム・サーベイ」と呼ばれる観測法で宇宙の3次元地図が出来るのもそう遠くはないでしょう。


====すばる望遠鏡が宇宙の明るさの2/3は何処かる来るかの謎を投げかけた====

国立天文台等の研究チームは、かみのけ座付近の領域を「すばる」がとらえたの全ての銀河の赤外線
画像を分析し、銀河の放つ光の量を算定しました。それによるとNASAが発表している衛星観測から算
出している宇宙の明るさの30〜40%であることが解りました。これは天文学者達に宇宙には銀河以外
に光を発する未知の発生源があると新たな謎を投げかけています。200/05

 

お と め 座 銀 河 団
2500個(1万個とも)もの銀河の群で、Mナンバーのついているもので14個もある
乙女座楕円銀河M86(NGC4406) かみのけ座銀河M99(NGC4254) かみのけ座銀河M100(NGC4321)
2000万光年 4100万光年 5600万光年
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田村氏撮影 詳細情報はこちら
銀河の宝庫かみのけ座銀河団
乙女座銀河団より遠く、数千の銀河が密集する領域
黒目星雲 M64(NGC4826) 楕円銀河 NGC4631 渦巻き銀河 NGC4565
1340万光年 2250万光年 5900万光年
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おとめ座銀河団の南 ソンブレロ銀河
おとめ座のスピカからからす座の惑星状星雲としし座の銀河
惑星状星雲 NGC4361 ソンブレロ星雲 M104(NGC4594) しし座の銀河M96(NGC3368)
4300光年 6520万光年 2900万光年
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田村氏撮影 詳細情報はこちら

クエーサーの正体
 この乙女座銀河団領域から深宇宙を覗くと、30数年前、50億光年も彼方に不思議な天体があるのが発見された、直径が1光年たらずの13等位の星、おとめ座3C273だ、しかしこの天体の正体は、実はとてつもない天体であることが明らかになりました。数百万個分の超新星爆発にあたるエネルギーを出し、私達の銀河系の300倍ととほうもなく明るく、数十億光年彼方の銀河の中心部でクエーサーと名付けられた、太陽系とあまり大きさの変わらない天体で、桁外れの量の光を放出しているエネルギー源は謎とされているが、周りのガスや星が、中心のブラックホールに落ち込む時の放射だろうと言われています。そして今尚ものすごいスピードで遠ざかっています、そうです宇宙膨張を裏付けた天体で、ビックバン当初の宇宙誕生の初期の姿を残し、現代の私達に150億年?の旅をしたいくつものクエーサーのささやかな光(実際にはとてつもない光)が、宇宙誕生の起源のメッセージをたずさえ語りかけています。そうですこの乙女座、かみのけ座付近の深宇宙には、宇宙の彼方に飛び去って行く、いくつものクエーサーが発見されているのです。

スローン・デジタル・スカイサーベイ(SDSS)なる国際プロジェクトは巨大CCDカメラを使用し壮大な計画で1998年より観測を開始しています。
計画は、100万個の銀河と1万個のクエーサーの観測、全天の1/4の領域の天体1億個の撮像する計画です。
2001年6月の天文学会で、宇宙誕生から8億年当時のクエーサーの光を捕らえたと発表しています、これは宇宙が膨張しているのが正しいのなら宇宙の大きさが今の1/7当時に相当します、また宇宙背景放射から推定されている宇宙大規模構造はSDSSの観測結果と一致すると発表しています。

 天文学者達はあきらめることをしない、これらの億ある遠方銀河の運動エネルギーを観測したのです、すると今これらの銀河が相互に作用し合い、釣り合いを保つにはなお銀河の総質量の10倍の重力源が必要なそうだ、これが暗黒物質ダークマターと呼ばれ光の発しない重力源なのです。正体は謎とされている。
150億年?これが今一般的に言われている宇宙の年齢です、v=Hrがハッブルの法則と呼ばれる簡単なようでやっかいな数式です。vは銀河の後退速度、rがその銀河までの距離、Hがハッブル定数で、このHの値が直接宇宙年齢と関わる。天文学者は悩んでいます、今の観測結果からHを決めると宇宙年齢は70〜80億年になってしまう、それでは困るのです120億才の球状星団、130億光年彼方のクエーサーの説明が付かないのです。また最近発見された「宇宙の大規模構造」が出来上がるには数百億年かけなければ有り得ないとの説もあり混沌・・・・・・・、1929年ハッブルは宇宙の膨張を知り「全ての系外銀河は、銀河系に対し後退運動し、その速度は距離に正比例する」と、21世紀の天文学者に後を託し1953年この世を去った。

ともあれ限りなく光速に近い速度で遠ざかる銀河は、150億光年彼方の150億年前の宇宙誕生初期の姿なのです、そしてその先を観ることが出来ないので、宇宙の地平線と呼ばれるのです、。

 プレアデスの乙女達
 散開星団・惑星状星雲・星の輪廻転生。
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 小惑星の正体
 ラグランジュ点
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