遥かなる銀河へ

二千億個の星のオアシス天の川銀河から深宇宙へ
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  ”人の子が母親の愛に育まれ、母の側で息付きしている時は、母の偉大さを知らないように”、我が母なる銀河系を私達は知らない、あのカシオペアの自慢話しのとばっちりを受け、海の怪物の生け贄にされた、一人娘アンドロメダ姫アンドロメダ座に進路を取って、私達に最も近い銀河で230万光年先のアンドロメダ銀河を訪ねて我が母なる銀河の姿を想像してみましょう。
 アンドロメダ銀河は、大小マゼラン星雲と私達の天の川銀河とともに重力で結合された四重銀河であり、500万光年30個あまりの銀河で構成される局所銀河群の一員で、あの銀河鉄道999の終着駅だ。
(メーテルのファンはこちら)
下の写真で、アンドロメダ銀河に寄り添うように小銀河M110(NGC205)とM32が見えます、この二つの銀河はいずれアンドロメダ銀河に落ち込む運命にあります、そして我々の銀河系もまた30億年後には、秒速100Kmで接近しているアンドロメダ銀河と衝突・合体してしまうと言われています
絶世の美女アンドロメダ姫は父の
ケフェウス座と母のカシオペア座に見守られながら夫のペルセウス座と共に秋の夜空に輝きます、またちょうこくしつ座にある南天のアンドロメダ星雲と言われる系外銀河を見てみます。(今は観望の絶好期?、いやいや今あなたは、宇宙船での旅をしているのです365日いつでも観ることができます!)

ギリシャのセリポス島に勇敢な青年がいました、ペルセウスです。ある日島の王の弟にメドゥサと言う怪物の首を取るよう命令されました。メドゥサは髪の毛は蛇、大きな金色の翼をもっていて、その顔を見た者は、たちまち石になってしまうと言われます。ペルセウスは直接顔を見ず、持っていた楯に相手の姿を写し見事首を切り落としました。
そのころ、エチオピアでは事件が起きていました。王妃の
カシオペアが、海の神の娘達より私の方が美しいといった為、海の神ポセイドンが怒り、エチオピアの海岸に津波を起こし、怪物くじらを送り、荒らしていました。ポセイドンの怒りを静めるためには、王女アンドロメダが怪物くじらの生け贄になるしかありませんでした。アンドロメダは涙ながらに海岸の岩に縛られています。メドゥサの首をもって帰りを急ぐペルセウスが空からこの様子を見ました。アンドロメダに襲いかかろうとするくじらに、メドゥサの首を突き出しました、怪物はたちまち海の中で石になり、エチオピアには平和が戻り、ペルセウスはアンドロメダと結婚しギリシャに帰ったと伝えられています。
2001/07 
Rodrigo Ibata博士 等からなる研究チームは、アイザック・ニュートン望遠鏡による長時間露光画像によりアンドロメダ銀河の外縁部を詳細に調べた結果、M32とNGC 205の2つの伴銀河がアンドロメダ銀河に吸収されつつあるということを発見した。 アンドロメダ銀河M31が、その2つの伴銀河 を吸収しつつある共食い銀河であるという説が有力になった。これは大きな銀河は、小さな銀河が衝突・合体を繰り返して成長しているという説を支持するものであります。

 

系 外 銀 河
アンドロメダ銀河 M31(NGC224) ちょうこくしつ座渦巻銀河NGC253 子持ち銀河M51(NGC5194)
230万光年 1040万光年 2510万光年
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沼尻氏撮影 詳細情報はこちら 田村氏撮影 詳細情報はこちら 沼尻氏撮影 詳細情報はこちら

Moriの天文ページでは日本語解説付きでハッブル宇宙望遠鏡の写真を観ることができます。

銀河系の正体
我々の星が位置する銀河系は,約2000億個の星と一緒に大きな集団を形成しています。銀河系は上から見ると丸く渦を描き,横から見ると凸レンズのように星が集まっています、上の写真のアンドロメダ銀河から我が天の川銀河を想像して下さい、ほぼ同じ大きさです。中心部を取り囲むように、老年期を迎えた数十万の星の集団球状星団が集中しているのを想像して下さい。
直径は10万光年,厚さ中心付近で1万5000光年、太陽系は、その中心から2万8000光年離れたところのオリオンアームと言われる領域に位置します。つまり我々は銀河系の断面を中心方向に、星の密集しているところを見て天の川( Milky Way )と言っています。

 そして中心にはあの射手座Aスターと言われる宇宙の怪物暗黒巨大質量星
ブラックホールが潜んでいます、そして中心核の周囲では星が1000km/sもの高速で運動しているのです、この運動を支えるのには太陽質量の260万倍もの重力源が必要と言われます、すなわちブラックホールしか考えられないということです。
太陽はこの銀河系の中心を軸に秒速200kmで回っていると言います、もちろん我々の地球を含めた9惑星を引き連れて・・・・・・・・・・。それでも一周するのには2億2600万年かかります。さらに先に観た系外銀河はこの宇宙に1000億もあるのです、こんなことで驚いていては、宇宙船は引き返さねばなりません、150億年前ビッグバンで誕生した宇宙は、今尚ものすごいスピードで膨張を続けていると言います、このまま膨張を続けるのか、またいずれ収縮に転ずるのか議論が分かれるところです。

1999年5月25日
ハッブル宇宙望遠鏡の科学者達のチームが、宇宙の年齢は
120億才と発表しました。
 
ハッブルのチームは、10年前にハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げられた時、その主要な科学的目的の1つは、宇宙の年齢を決定する事、すなわち、ハッブル定数( 宇宙がビッグバンから膨張する速度)の値を正確に計算する事と言っていました。
6500万光年の距離、18個の銀河、およそ 800個のケフェウス型変光星と呼ばれる一種の脈動星を調べ8年間、宇宙の年齢について研究してきた結果として、 10パーセント以内の精度で膨張速度を1メガパーセク毎に秒速70キロメートルという値を発表しました。
これは、銀河が地球から3.3光年離れるごとに時速160,000マイル速くなって動いていることを意味しています。  そしてそれは、宇宙が120億年前に生まれたことを意味しています。(1メガパーセクは326万光年、1光年はおよそ5兆9000億マイルです、1マイルは約1.6km)
研究チームのリーダー、カリフォルニア州パサデナのカーネギー天文台の天文学者ウェンディ・フリードマンが声明で述べました。
   ろ座銀河団の棒渦巻銀河 NGC1365 拡大します
     田村氏撮影 詳細情報はこちら

スター・バースト銀河 
上のちょうこくしつ座の銀河NGC253の中心1000光年にもおよぶ範囲内で、今もなお爆発的に星が誕生しています、このような活動的銀河をスター・バースト銀河といいます。さんかく座の中、直径1500光年ものスター・バースト領域を持つ渦巻き銀河M33(270万光年)、ちょうこくしつ座の中で直径15万光年の青いリングを持つ車輪銀河(5億光年)などがある。

銀河が衝突するって?無限に広い宇宙でそんなことがあるものか!稼動1周年を迎えたNASAのx線観測衛星「チャンドラ」が2000年8月16日からす座にNGC4038とNGC4039二つの銀河が衝突する現場を捉えました。この銀河はアンテナ銀河と呼ばれ衝突の影響で、爆発的に若い星団が誕生している領域です、ここには100万個の星の集団が1000個以上も誕生しています。
このチャンドラは99年7月スペースシャトルコロンビアが配備したものです、女性の
アイリーン・コリンズさんが船長を務め話題になりました。チャンドラX線天文台公式サイト(英語)

中心にブラックホールがあると言われる最も明るいおおぐま座(カリストとアルカス母子の神話が悲しい)の子持ち銀河M51上の写真で明るい中心は直径が80光年もあり、その明るさはなんと太陽の100万個分にも相当する。
5000光年にもわたってプラズマのジェットが伸びる乙女座の銀河M87(5200万光年)等が代表的活動銀河で、特にM87は10万個以上の星を有する球状星団16000個に取り囲まれた巨大な銀河です。
また、最近の調査で、太陽系位の大きさの領域から太陽の1000万倍のエネルギーを放出するブラックホールがあるのではないかと思われているおおくま座のスターバースト銀河M82(1200万光年)が話題を呼んでいる。

これらの活動銀河の中心は太陽の数十億倍の質量を持つ巨大ブラックホールであることが、今ハッブル宇宙望遠鏡によって明らかにされつつあります。

さんかく座の渦巻き銀河M33 アンテナ銀河NGC4038/4039
270万光年 6300万光年
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田村氏撮影 詳細情報はこちら
おおくま座 レンズ型銀河M82
1200万光年
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田村氏撮影 詳細情報はこちら

春霞の夜空には、天高く昇ったネメアの森の化け獅子獅子座を見ることができます。可哀相に神話ではヘラクレスに三日三晩首を絞められ殺されてしまいます。この獅子座のθ星の少し南2.5度位の位置に3個の銀河を見ることができます。M65・M66は小口径でも良く見えます。乙女座銀河団等と一緒に深宇宙へ探りを入れてみましょう。
話は、ちょっと外れますが、この獅子座が秋も深まる11月中旬の明け方東の空に昇る11月17日〜18日頃、獅子の大鎌で
一大天文ショウ?が行われます。98年は沢山の流星に感動した人もいたでしょう、そして99年は11月18/19日、日本でも100〜200個、ヨーロッパでは18日(日本時間AM11時頃)2000〜5000個の流星雨が観測されました・・・・・・2001年は日本の空で流星雨が起きますように・・・・・・・・・・・・乞う御期待。

しし座θ星の近くにある三個の銀河
獅子座の渦巻銀河(NGC3628) 獅子座の銀河M65(NGC3623) 獅子座の銀河M66(NGC3627)
2700万光年 2700万光年 2150万光年
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田村氏撮影 詳細情報はこちら

それでは、艦隊は、これから銀河の密集地乙女座かみのけ座付近から、漆黒の宇宙空間を通り深宇宙へと進路を取ります。華やかに冬の夜空を飾ったオリオン達が西の空に沈む頃、天頂には少し寂しげな春の星座が昇ります、ぽっかりあいた宇宙の覗き窓から深宇宙の神秘を堪能して下さい

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