LUNAR-A立つ日
宇宙探査から取り残されていたか、孤独に地
球を周回していた月に新たな目が向いてきた

1999年7月20日月面着陸30周年
99年7月28日、部分月食が19時22分頃から関東地方中心に観測されました
99年7月31日PM6:52、
月の南極へルナ・プロスペクター探査機見事命中!
60億トンの水の存在が期待されたが?
(残念確認されなかった!)
2000.7.16皆既月食日本各地で観測されました。
水 星 金 星 火 星 小惑星 木 星 土 星 天王星 海王星 冥王星 彗 星
MERCURY VENUS MOON MARS ASTEROID JUPITER SATURN URANUS NEPYUNE PLUTO COMETS


月面の画像は田村卓巳氏が冷却CCDカメラで撮影
したもので、10数枚の画像を繋ぎ合わせています。

アポロ計画から21世紀の月探査へ
アポロ11号(司令船コロンビア)のアームストロング船長らが月面「静かの海」へ月着陸船イーグルで降り立ち、人類に驚きと感動を与えてくれたのは1969年7月20日、それから12号・・・・・17号(13号は月から6万1000kmで酸素タンクが爆発し緊急帰還)のアポロ計画で12人の宇宙飛行士が月面に立ち、計画が終了したのは1972年でした。あれから27年、アポロ計画は何だったのだろう、米ソの威信をかけた宇宙開発競争?はわずかな月の石の採取で、月の起源も内部構造も不明のまま終わってしまった。人々の目はより遠くの銀河、より遠くの深宇宙へ、150億光年彼方の宇宙の地平線へロマンを追いかけています。しかし月は謎のまま、今日も餅をつく兎が昔のままの姿を私達に見せてくれています。古来から私達日本人には、歌やかぐや姫・竹取物語の童話、お月見など生活に大きく関わって来ました。そして今も昔と変わらない三日月、上弦の月、満月、下弦の月、新月と毎日姿を変え私達の目を楽しませてくれますが、現代の殺伐とした世相の時代の子供達には月はどんな存在なのだろう。ちょっと気になる・・・・・・・・・・。

アポロ13号奇跡の帰還
アポロ13号は、月フラマウロ高地軟着陸を目前にして、SM(機械船)の酸素タンク爆発というアクシデントを起こした、11号以来3度目の月軟着陸を断念、緊急帰還しなければならない。しかし、この時、アポロ13号はハイブリッド軌道(Uターンして戻る)を、採用していたと言います、11号のフリーリターン軌道(月を周回して戻る)に比べて飛行距離を短縮、正確な着陸を目的としたものです、ところが着陸を中止した場合そのままでは地球に戻ることは出来ません。クルーの生命危うし!
NASAの科学者、技術者は3人の宇宙飛行士を無事地球に戻すための最善の知恵を絞ります。

LM(月着陸船)アクエリアスの姿勢制御ロケットを使い、ハイブリッド軌道からフリーリターン軌道への変換を決断し、LMアクエリアスを救命ボート代りに使い、更にCM(司令船)オデッセイの蓄電池、酸素、姿勢制御燃料等は帰還時の大気圏突入直前まで使わないという大胆な決断をしたのです。NASAの数千人の技術者の知恵と決断、クルーの冷静な判断と勇気で無事司令船オデッセイは太平洋上に着水したのです。
(95年?映画化・アポロサーティーン)
往々にして、月面を歩いた宇宙飛行士や船外活動をした飛行士がヒーロー扱いされますが、ひとつミッションが成功するためには数千人の人々が関わり、そして全ての人々がヒーローであることを私達は忘れてはいけない。11号のアームストロング船長とオルドリン飛行士は月面に立ったが司令船に残り待機したコリンズ飛行士の名を知っている人は?。

当時の米ケネディー大統領が月に人類が降り立つ目的でアポロ計画をスタートさせたのは1961年、あれから40年近くたった今、月は探査から利用に向けて色々取りざたされている。
面白いのに地球上の墓地を全部月に置くというもの、御存知のように月はいつも地球に表?しか向けていない、これは月の公転周期と自転周期が同じため私達からは決して月の裏側を見ることが出来ないのです。これがかえってお墓を置くことに都合がいいという訳です、晴れている日はいつでも月に向って手を合わせることでいつでもお墓参りが出来るというもの。遺灰を宇宙空間にばら撒く
宇宙葬なるものがアメリカで宣伝されているそうだ、そんな時代だから、月にお墓を置くのもいいかもしれない。

木星に衝突したシューメーカー・レヴィー彗星の発見者(97年7月18日にアリス・スプリングズで交通事故に遭い他界した)。ユージン・M・シューメーカーの灰が、追悼カプセルに入れられて、98年1月7日ルナープロスペクターで月へ向かったのを知っている人も多いだろう。カプセルは、ヘールボップ彗星の写真、シェイクスピアの不朽のラヴ・ストーリー「ロミオとジュリエット」からの言葉が印された、金属製のホイールで包まれているそうだ。

次にありそうなのが月面基地の建設だ、21世紀は宇宙探査の時代になるだろうと言われています、
宇宙ステーション建設が現実化した今日、より遠くの宇宙を目指すには重力が地球の6分の1の月が有利なのです、また月の環境・資源をそのまま利用した基地建設の研究も進んでいると言います。
大気の無い月面に46億年も太陽風が吹き付けたため、月にはヘリウム3が100万トンもあると推定されています、実はこれが放射能を出さないうえ、発電効率のいい核融合発電の燃料になるのです。1万トンあれば地球で必要な電力の100年分を賄えるそうです。

94年米国防総省が軍事衛星クレメンタインを科学探査に転用し月の地図作製・極地方に氷の存在を示唆、そして月に水があることが確認したのが98年1月7日打ち上げの米ルナ・プロスペクター探査機でした。水は将来基地が完成すれば有力な資源になることは間違いないでしょう。水の総量が、1000万〜3億トンのどこかにあるということになるが ルナープロスペクターによる月面上の氷の捜索で使われている方法は、中性子分光法と呼ばれ、月面から継続的に放射されている中性子と呼ばれる小さなエネルギー粒子を検出して判断するものだそうだ。私には難しすぎて解らない。
月の地表組成を調査するミッションの為に1998年1月に打ち上げられたNASAの6300万ドルのプロスペクターは、とにかく今、神風特攻をしてミッションを終わらせるスケジュールが設定されました。(衝突は成功しました)
彼らの目的は、月に凍った水が存在するのかどうかの疑問に決定的に答える為に十分な水蒸気を巻き上げることです。
(99年10月 ルナ・プロスペクター探査機が衝突する瞬間を、地上と宇宙から12の望遠鏡が一斉に観測しましたが水蒸気の巻き上げを観測することが出来なかったと発表!)
最近の調査結果が強く示唆しているように、もし月に十分な量の(水が)存在するならば、月のH2O(水素と酸素)は、コロニーや探査機、ステーションの燃料製造、呼吸用酸素の製造等計り知れないような科学的そして経済的な価値に成り得ます。
(次の探査まで結論を持ち越されました)

ともあれ、そんな月に、NASAが深宇宙に気を取られている隙に(ちょっと失礼かな!)日本の探査機がいよいよ月の謎解明に飛び立ちます。

99年夏:文部省宇宙科学研究所が探査機ルナAを送る。
ルナーAの打ち上げが2002年に延期になりました
ペネトレーターの実験が失敗に終わり、設計変更が必要なためと発表されました。


地震計を内臓したペネトレータを周回軌道上から秒速300mで月に打ち込み、地震ならぬ月震の謎を探ります、海が無いから揺れ続けているかもしれません。ペネトレータの電源はスーパーリチウム電池を使うので1年くらい観測を続けられるそうだ。内部構造が解明されれば、月は地球と同じ惑星系から誕生したのか、巨大惑星が地球に衝突して出来たのかの議論に決着がつくかもしれない。

月の表面は真空のため昼と夜では温度変化が摂氏120℃から氷点下170にも変化する過酷な世界だ、ところが月の砂の熱伝導率は極めて低いため地下3mも潜ると温度変化のほとんど無い世界が生まれる、地表に砂を敷き詰めた地下室は、とりもなおさず快適な生活環境に生まれ変わるのです。

2002年:月極地着陸機打ち上げ 98年1月米民間月研究所がルナ・プロスペクター探査機を計画、NASAのプロジェクトとして認めさせ、成果を挙げた、次なる計画が月着陸機で極の60億トンもある氷の、資源としての利用の可能性を探る。提案したこの案がNASAが承認すればだが?

2003年:宇宙開発事業団のセレーネ計画が予定されている。
セレーネ計画は、周回軌道上から、月の重力・磁力・内部構造・組成を探りに行きます。

 ミッションプロファイル 宇宙開発事業団提供

日本の太陽系探査は91年打ち上げられた「ひてん」が月の重力を利用したスイングバイ航法技術をマスターしたことで、かつての米ソの惑星探査を指をくわえて見ていた時代は終わりました。打ち上げロケットの開発と観測衛星の開発は世界的レベルに高まったという、X線天文衛星「ぎんが」「あすか」の活躍はもとより、98年電波天文衛星「はるか」、火星探査機「PLANETーB」の打ち上げ、そしていよいよ月探査機「LUNAR-A」が(1999年夏が2002年に延期)打ち上げられるのです。更に小惑星サンプルリターン計画「MUSES-C」が(2002年1月)打ち上げられる。ハワイナケア山頂でファーストライト(日本時間1月29日)を終え、2000年春からの本格観測を始めた日本の誇る「すばる望遠鏡」の活躍の追い風を受けて、日本の宇宙科学が世界の桧舞台に立つ日が来たのです。

月の女神セレーネは、ラトモスの牧場の羊飼いの美少年エンデミオンに恋をしました。彼に恋するあまりいつでも彼のもとを訪れ一緒に夜を過ごしたく思い、月神セレーネは自分自身で不老不死の永遠の眠りをエンデミオンに授け、ラトモス山中の洞窟に眠らしたのです、夜になるとエンデミオンのもとへ行くのですが、しかし美少年は女神の傍らにひっそり横たわり、静かに息をするだけで、身動きひとつすることもなく永遠にまどろむばかりで、女神の愛撫に答えることなはなかった。こうして女神は想い通りに手に入れたはずの恋は月の女神セレーネ自信を苦しめるばかりであったのです。月探査セレーネ計画に、月はエンデミオンを演じるのだろうか?

 

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 散開星団・惑星状星雲・星の輪廻転生。
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