ブラックホールの謎、あの満天に光輝く星が、命尽きる時 |
銀河系中心にブラックホールが 私達の銀河系の中心には、中心付近の星の運動やX線の観測などでブラックホールが存在するのではないかと想像されていました。 2002年春、銀河の中心の電波源いて座Aスター付近にS2と名付けられた星がある、この星の観測結果が発表され公転周期15.2年であると言う。このS2の軌道運動を説明するためには、この星の軌道の内側直径約2光年の中央に太陽質量の260万倍のブラックホールの存在でしか説明出来ないのです。 |
天才アインシュタインの脳はやっぱり違っていた。! 1999年6月18日の英医学誌に、保存されているアインシュタインの脳を、解剖学的に測定し普通の男女85人の脳と比較分析した結果として発表された記事によると、 アインシュタインの脳は、「頭頂葉下部」が一般人より15%も大きく発達していて、この部分に普通あるはずの大脳の溝が無い」と指摘しています。この事実の意味することは、数学的思考や空間的視覚における認識能力はこの大きく発達した頭頂葉に依存すること、大脳に溝が無いことで、より多くの神経細胞が緻密に連携し働く事を可能にしていると結論しました。やっぱり我々凡人とは出来が違っていたのです。 |
特殊相対性理論覆るか? 宇宙には、宇宙誕生のビックバンの名残の宇宙背景放射と呼ばれる電磁波が確認されている。 特殊相対性理論では、この宇宙背景放射のため1億光年以上の先から飛来する超高エネルギーの宇宙線は宇宙背景放射と反応して届かないとされる、では今山梨の観測機器で観測されている超高エネルギーの宇宙線は何処から来ているのか?を東京大学宇宙研究所が調べている。 この宇宙線の発生源と思われる巨大ブラックホールなどは1億光年以内にはまだ見つかっていない、未知の発生源があるのだろうか?アインシュタインの特殊相対性理論が根底から覆るのだろうか?これの検証のため2005年宇宙ステーションに日本が提案し高精度の観測機器が積み込まれることになりました。 |
かに星雲の輝きは、太陽質量の8倍〜30倍位の星が超新星爆発をして、核として残った超高温、超高密度の半径10km位の中性子星が紫外線を発し、赤色巨星時代に放出した自らの外層をプラズマ化して輝いているところを見てきた。さらに太陽より小質量の星は爆発することもなく外層を放出しながら静かに白色矮星となり宇宙に漂うことも観てきた。
褐色矮星 どんな星でも、夜空に輝く星となれる訳ではない、最低でも太陽質量の1/10位ないと 中心核は、核融合反応を起こすまでに温度が上がらず、一人前には輝けないのです 、このように質量不足のため恒星になり損なった星が褐色矮星です。 また、99年5月発表されたニュースによると、最近発見された褐色矮星はいずれもメ タンを大量に含んでいること、ペアになる星がないことから誕生後数十億年も経って 年老いて冷えた表面温度900度以下の星であるとみられ、関係者を驚かせています。 いまだ明らかになっていない謎の多いダークマターの有力な候補のひとつとも見られ ています。 赤色巨星 白色矮星 |
2001年3月、米英の研究グループが未知の物質「暗黒物質」の有力候補とされる白色 矮星を南天の10%の領域で38個発見したと発表しました。 これは、観測精度を考え合わせると、暗黒物質と呼ばれる見えない天体の35%が白 色矮星である可能性を示唆します。暗黒物質は宇宙の全質量の90〜95%と推定され ています。 |
では、太陽の30倍以上の質量を持つ巨星の最期は、爆発後外層を放出し自らの重力で収縮し、かに星雲のような中性子星の段階までは同じ過程を歩む、しかし重力があまりにも強力なため更に収縮し止まることなく無限小まで押しつぶされる。この超高密度の状態がとりもなおさず、光すら出ることのできない、あらゆる物質を吸い込むブラックホールの出現です。このような星の最期は、内部で核融合反応するための水素、ヘリウムを使い果たし、中心核に向い重力崩壊を起こした結果です。
白色矮星の質量 1立方pで1トン〜10トン 中性子星の質量 1立方pで10億トン ちなみに書くまでもまでもないと思いますが地球上の物質の質量は 1立方pで数グラム程度なので、頭を切り替えて想像してほしい。 |
これから先、私、宇宙船Hale−Bopp艦隊司令官の知識も想像力もはるかに超える世界なので、諸先生方の知識、資料を拝借しながらブラックホールの謎を探りたいと思う。
ブラックホールは、今やSFの世界の話ではありません、ハッブル宇宙望遠鏡がブラックホールの存在を実証する写真を撮影し、さらに日本のX線天文衛星「はるか」も大活躍している事実をまずお伝えしておこう。
はくちょう座X-1 地球から6000光年彼方に,直径30km程の天体で強力なX線を出す謎の天体がある,良く調べると近くに太陽の30倍の超巨星HDE226868がある,その巨星から謎の天体に向いガスが流れ込み,降着円盤と呼ばれる渦巻きを作っている.,ガスは円盤の中を高速で引き回され超高温になり,宇宙空間にX線を放射していた..これがブラックホールだ!!!. そしてはくちょう座には、もうひとつブラックホール候補星V-404番星も新たに見つかっています。 更に更に・・・・・我が銀河系の中心部にはいて座Aスターの回りを秒速数百キロで回る星の集団が発見されたそうです、この星の回転をささえるには、太陽100万個分の質量が必要と言われていた、それは巨大ブラックホールしか考えられません。そして観測から明らかになった事実は、いて座Aスター大きさは3.6天文単位、質量太陽の250万倍のブラックホールであった。 |
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おおくま座の銀河M82はスターバースト 銀河で知られています。ところが最近こ の銀河に太陽の1000万倍のエネルギー を放出する巨大なブラックホールが存在 すると、話題を呼んでいる。 |
ブラックホールの正体
はくちょう座X−1のブラックホールの誕生とその運命
満天に輝く星は、肉眼ではひとつに見えるが実は半数近くは連星系とも言われています。このX−1星もやはり連星でした、主星が超巨星へと進化し、命尽き超新星爆発を起こしました、幸い暗い伴星は吹き飛ばされる程の影響は受けかった、爆発した主星は太陽の30倍以上の質量を持っていただろう、そのため主星の最期は中心核が重力崩壊を起こしブラックホールになり暗黒の宇宙空間に潜んでいた。
数百万年も時は流れたろうか伴星も星の寿命の尽きる時が来た、しだいに巨星へと進化していきました、膨張した伴星の大気は、主星であった今はブラックホールの重力圏に捕らえられ、渦を巻きながら(降着円盤)吸い込まれて行く、このとき高温のガスの激しい活動により強いX線を出します、このX線を検出することでブラックホールとされています、とりもなおさず、はくちょう座X−1の今の姿です。やがて伴星は吸い尽くされる運命にあります、そして伴星の質量分重くなったブラックホールはまた漆黒の闇に潜みます。もちろん近くを通過する天体か宇宙船があるとすれば確実にブラックホールの餌食になるでしょう。そして宇宙が膨張しているなら遠い未来ブラックホールは蒸発してしまうとも言われています。
ブラックホール自身は、光さえも出さない全ての物質を吸い込む暗黒の天体であるため、直接観測することは不可能です、しかしブラックホールは連星系をなしています(発見出来るものは)、一方の星からエネルギーとしての物質が供給されるとき、ブラックホールの周りには超高速で回転する降着円盤(物質の円盤)を作ります、この降着円盤から全ての物質は「事象の地平面」を通過し一点(特異点)に向かい吸い込まれる。この時発生するX線を測定することでブラックホールの存在と質量を知ります。
この「事象の地平面」こそが光も出ることの出来ないブラックホールの入り口です。
そう言えば太陽系に近い恒星を調べてみると、半数近くの恒星は連星系をなしているし、木星もまた太陽と連星になるべく宿命を持って誕生したような気もします。このような連星系も宇宙の大きな眼に見えない作用(重力)が働いているのかも知れません。
球対称の真空状態にアインシュタインの時間と空間と重力を統一した一般相対性理論を適用した重力場方程式の解に「シュバルツシルトの半径」と言われる解がある。巨星が重力崩壊し収縮してこの半径より内側では光さえも外に出られず、その中心には重力・密度が無限大に大きくなる「特異点」が現れる。この「シュバルツシルトの半径」の時を「事象の地平面」と言います。さらに数人の数学者によりこの解には、回転とゆがみのある解が発見されブラックホールが実在することが理論的に証明されています。
四次元の時空のゆがみ、耳慣れない言葉かも知れませんが、この現象こそがブラックホールに入るために、認めなければならない事実です。
巨大質量の星が重力崩壊を起こし収縮を始めたとします、この過程において強い重力により時間の進み方が遅くなり、光の波長は引き伸ばされ赤色へとかたより、「シュバルツシルトの半径」に達すると、波長は無限大まで引き伸ばされ観測出来ない黒となり、時間も無限大まで引き延ばされ、空間も充分ゆがみ「事象の地平面」が発生し、その内側では空間が光速で「特異点」に向かって落下しているため、光は外に出ることができないのです。こうして時空のゆがんだ状態のブラックホールが出来ます。
原理的にはブラックホールの外側から「事象の地平面」を超えてブラックホールに吸い込まれる物質を見ることが出来ない、なぜなら「事象の地平面」は外から見ると無限大の時間だから、しかしもしこの艦隊が降着円盤からブラックホールに向かったとしたら有限の時間で「事象の地平面」の内側に落下するでしょう、無限小まで押しつぶされ無限大まで引き伸ばされながら。
1999年8月18日付CNN 降着円盤上の超高温ガスを調べる為に1993年に日本とアメリカが打ち上げた宇宙学と 天体物理学の高性能衛星(ASCA)を使ってNGC3516銀河を調べていた 天文学者達は 超巨大ブラックホールに吸い込まているらしい物質を、初めて見つけたと発表しました。 1億光年離れた銀河の中央のブラックホールの縁に非常に近い所で、鉄から放射されて いるX線を見つけた彼らは、 このガスから放射されたX線の中に閉じ込められたエネルギ ーは、天文学的ドップラー効果で「重力赤方偏移」した光を解析すると、ブラックホールで あると思れる方へ650万mph(1050万km/h)の速度で引き寄せられていると言っています。 |
重力の強さは、質量と距離によって変わります。太陽系の惑星も、月も、惑星の衛星もお互いの重力の働き方がつりあい、今のように安定した状態になっています。
地球と月で考えてみよう、もし忽然と地球が消えたとします、月はどうなりますか?そうです地球の重力に引かれ回りを周っていたので、地球が消えると月は、宇宙の彼方にまっすぐ飛び立って行くでしょう。もっともまたどこかの恒星の重力に捕まり、その星の周りを周っているかもしれません。
地球からの脱出速度:11km/s 月からの脱出速度 :1.8km/s 太陽からの脱出速度:620km/s 白色わい星からの脱出速度:数千km/s シリウスB(輝星シリウスの伴星)からの脱出速度:4800km/s ブラックホールからの脱出速度:30万km/s以上(光速度) (現実的には不可能でしょう。) 小惑星ネレウス4660:0.8m/S この小惑星の上に立ちボールを放り 投げたら小惑星を周回する軌道に乗せることが簡単に出来ます。 実は、このネレウスに日本の探査機が向います。 |
天体が収縮すると、脱出速度は、大きさの平方根に反比例して上昇します、とりもなおさず重力が強くなることです。もし、直径約1万2700Kmの地球を数cmまで収縮することが出来ると、計算上脱出速度は光速まで上昇しブラックホールになります。
実際のブラックホールは、太陽の数十倍の星が究極の最期の姿として、ブラックホールになります。
また、現在観測技術が発達し百数十億光年先のクエーサーと名付けられた天体は、巨大な宇宙誕生初期のブラックホールとも言われています。そうです今観測している百数十億光年先の天体は、百数十億年前の宇宙の姿そのものですから。
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